POLEXメーリングリストは、配信開始以来4年間 にわたり、CIFORの職員公募や企画紹介といった一般情報を配信することはありませんでした。2週間に一度、最新の研究を紹介するにとどめるという方針 が、日々膨大な量のメールと格闘している読者の方々の支持に繋がったと自負しています。しかし、今回に限り、CIFORの構造改革と職員公募という例外的 な情報を配信することにしました。CIFORの動向は皆様の興味の対象と思われることに加え、皆様がCIFORに優秀な人材を紹介してくださることを期待 してのことです。(もちろん自薦も大歓迎です。)
CIFORは国際社会の中でより重要な役割を担うため、組織改革をおこないます。貧 困、不健康、暴力、汚職、環境破壊といった世界にはびこる諸問 題の解決のために、森林が果たすべきそして果たし得る役割を明確にするため、CIFORは一丸となって取り組んでいます。CIFORは、森林に関わる諸問 題を解決するために、研究成果がよりよく活用されるよう、対話を重視した活動を続けていきます。
「開かれたセンター」として、ネット ワーク、能力向上(Capacity Building)、協働等を重視するCIFORの基本姿勢は変わることはありません。CIFORの研究は、造林学、生態学、社会科学等を抱合した学際的 なものでありつづけます。学問として高いレベルの研究を推進するだけでなく、政府機関、大小の私企業、NGO、地域住民や一般市民の別なく情報を公開・共 有し、誰もが参加できる建設的な議論に貢献していきます。
この半年間、CIFORはよりよい組織運営のための内部討論を続けていました。そして、4月に行なわれた特別理事会において、来年3月までに現行の6つの研究プログラムを3つに統合・再編すること(注1)が承認されました。この構造改革は、より効率的な組織運営と研究推進、協働機関のCIFORに対するよりよい理解をはかるためのもので、現在実施中の個々の研究課題が大きく変わることはありません。
構造改革と時を同じくして、CIFORは、副所長、研究プログラム長(3名)、企画調整担当(注2) を公募します。POLEXの読者の皆様が、自薦・他薦により、適任者を紹介してくださることをCIFORは期待しています。なお職務の内容および処遇は、 添付書類のとおりですが、発展途上国出身の方や女性の応募を特に期待しています。これは、全ての人が森林に関する意思決定に参加できるようにすべきである というCIFORの大目的の一つを達成するためには、職員構成に多様性をもたせ、できるだけ多くの視点を確保することが必要だからです。優秀な人材を確保 できるよう、読者の皆様のご協力をお願いするしだいです。
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Further reading
注1: 現行の研究プログラム
1.持続的な森林管理研究
2.人工林研究
3.生物多様性保全研究
4.森林と社会政策研究
5.地域住民による森林の適切な共同管理研究
6.森林生産物の利用研究プログラムが
1.森林による生計(Forests and Livelihoods)
2.森林の環境機能と持続的利用(Environmental Services and Sustainable Use of Forests)
3.森林政策(Forest Governance) に再編される。
注2:Resource Mobilization Officer/Fundraiser:研究費調達だけでなく、ドナーとの関係の維持・強化、内容的に重複する研究企画案の調整等、日本の研究機関における企画調整的な役割が期待されていることから、「企画調整係」という訳語をあてました。