サブプレナリー・生物多様性:政策と現場のシナジー

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鷹尾元(Gen Takao),日本(Japan)

このセッションは、生物多様性のREDD+の中での位置づけ、とくにそれを実施する政策の重要性が議論された。キーノートがハインツ科学経済環境センターのトーマス・ラブジョイ所長、パネリストはエクアドルのマリア・エスピノザ国家遺産大臣(生態学者にして大変な美人)、メキシコCONABIOのホセ・ケルメズ所長、TEBTEBBA(国際先住民政策研究教育センター)のビッキー・タウリ-コルプス、欧州気候対策コミッショナーのコニー・ヘデガード。

生物多様性はそれ自体が重要なだけでなく、炭素蓄積を守るためには生物多様性を守らなければならず、生物多様性を守るためには文化の多様性、すなわち先住民の権利を守り知識を利用しなければいけない、というのが共通の認識だ。欧州はクレジットの市場化を強く主張している。可能だろうか?

予め用意された質問に会場の聴衆が意見を投票するのはフォレスト・デイでは恒例となった。誘導質問の臭いもあるが、質問と投票の概要は以下の通り。

1.気候変動の交渉官は緩和や順応のために生物多様性が大切なことをわかっているか?いいえ41%/多少は56%/はい3%

2.UNFCCCとCBDの課題の相乗効果の可能性はあるか?無し又は少し9%/ある程度の可能性27%/大きな可能性64%

3.REDD+の成功のために生物多様性のセーフガードはどれだけ大切か?大切でない1%/いくらか8%/とても大切31%/不可欠60%

4.REDD+を実施する国にはコベネフィットや他の生物多様性へのインパクトをモニタリングする必要があるか?はい21% /ステークホルダーとの協力の下、はい78%/いいえ1%

5.REDD+によって森林保全地域への財政的補助が大きく増加する可能性はあるか?いいえ8%/若干36%/非常に58%

6.持続的森林管理(SFM)実施の障害となる主な原因は?概念が不明確2%/インセンティブが複雑怪奇11%/資金不足5%/お粗末な統治や政治的意思の欠落37%/以上の全て45%


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